2006年01月19日

都会の生活(中)

_マ 012.jpg

これ続きです

郵便受けに入ってた紙片

「10時半ですよ!」

うわ
音を出していいのは10時までなんですよ
このアパート

あちゃー!ツイツイしくじった! 
時間を忘れた 申し訳ないです!

が、匿名の隣人の
だれに謝っていいのか

ズボラな性格
駄目な僕
気をつけるしかない
天を仰いで
皆さん本当にすみませんでした・・・

その夜は
それで済んだ

しかし続けて2度3度
上の写真をクリックすると大きくなるが

音をならすたびに同様の紙片が投函されるようになる
恐怖新聞

自分は以降 
時間を守り、ドアも窓も閉めている

ここは楽器可の物件であり
窓を開けるとそこらじゅうで
楽器練習の音がする区域

以下はそのつもりで読んで頂きたい


「そちらで流してある音楽(CD?)の音が、かなり ガマンしてきましたが、

かなり、強烈です。

練習などを お一人で されていたりするのは、音にも(たとえブラスでも)

限界がありますが

特に、打ち込み系の音楽を大音量で流されると、こちらの日常生活に

支障をきたし、病気になりそうです。

どうぞ、ベース音(だけでも)下げられるか、又は、全体的、さげられるか、

できれば、ヘッドフォンで きいていただきたいです。」


・・・身内のアドヴァイスに従って
スピーカー置きにブロック塀を導入 
振動を多少吸収させた
問題は低音だろう

たぶん壁を伝わったんだろう


次の日


「ヘッドフォンで

きいてください

どうぞたのみます。

病気になります

家族全員くるしんでます。」


家族?

まわりに民家は密集しているが
どの家もかなり賑やか

昼間から睦言が聞こえたり
モーニング娘。が爆音でかかったり

疑心暗鬼

3通の筆跡は同じ
 
同じアパートの学生か芸術家くずれが
疑いを避けるために書き添えたのではないか

実際、家族を抱えた人間が
匿名でアパートの住民に
こういった文書を送り続けるだろうか

地域に根を張っていれば
大家に、管理会社に、
しかるべき機関に相談するのが自然ではないか

または直接
言いにくればいいのでは
その上で話し合えようものではないか

自分は誰かに迷惑をかけたくない

誰かを病気にしたくない

匿名はしかし
何とでもいえる


ただの字面
「病気です」それを本気にはできなかった

管理会社に電話したが、
その日はすでに閉まっていた

また元の木阿弥

ヘッドフォンを使いはじめたが
これじゃ引っ越した意味が無い

自分も意地ずくになっていた

適正音量なら構わないはずだ

いいですか
ここは楽器可の物件
お互いさまといったじゃないですか

管理会社にそう言ってやろう


朝、出かけようとドアを閉めると

鉄の扉に

ガムテープで

べったり

止めてある

ノート・ブックの切れ端


「音が大きすぎます。

死にそうです。たすけて下さい

音楽を流す音が

いくらなんでも

大きすぎます。

ヘッドホンできいて下さい。」


あわてて剥がしながら
自分のブザマに涙が出そうになった

おれ、 
どこに行ったら落ち着けるんだろう

どこに行きゃいいんだろう


・・・何とかしなくちゃ


「こちらの流す音が大きいという苦情があいついでおります。
子供を持つ方(抹消)など、
子供さんが病気になり、しっしんや
はき気をおこしておるそうです。
又、大人の者で ストレスをおこし、
通院しているものもおります。
不快きわまりない騒音は
禁止していただきたい。
万が一 改善しないようであれば
数々の面々の医療費支(抹消)払っていただく

      羽沢町内会一同」



管理会社の30男がやってきた夕方、
自分はかなり気が立っていた

あなた方にご紹介いただいた物件で「ありえない事態」が起こっていて
あなた方に頼ろうとは思わないがまず事実を知っていただいて
この先 何かあったら証言していただいて

「まあまあまあまあ

とりあえず落ち着いてくださいヒサミチさん

ここじゃお話できないですから
玄関だけでも入れてくださいよ・・・」


問題はわたしが自分で書いて
自分のドアに貼ったきれっぱし

「怪 文 書 お 断 り !」

「証拠は全て保管ずみ」

「この次は

それなりの 処 置 を と る 

305 住民 」


・・・大体この羽沢町内会っていうのは?嘘でしょ?

「いえ、何もきいてませんよ」

「ただ、苦情というかそういう電話は来るんですよ・・・」

「名前は言えません」

ところで
「どのくらいの音量なんですか?」

かけてみせて
「確かに、そうですね・・・
うるさい、というアレじゃないわ」

窓もドアも閉めてるんです
低音が伝わるんじゃないかと思って

「うーん 防音はちょっと
何ともいえないですねぇ 古い建物ですし」

「一度うるさいと思った音って、
敏感になるものなんですよねぇ

その音だけを、きっと耳が探しちゃうんでしょうねぇ」

・・・面と向かって言われるのならまだしも
本当に困ってるんですよ

妥協点があるんじゃないかと思うんですよ
仲介していただけるなら、直接会ってお話を伺いたいんです

「うーん・・・」

この次 苦情があったら
こちらからも言ってみますよ
まぁお互い気をつけて、というお話 そそくさと


わかっていました 
期待はしません

自分は長い手紙を書いて
隣のサックス男の郵便受けに
入れておいた


もうね 

どうせね

隣の奴に決まってるんですよ


目付きも悪いし
挨拶しねぇーし

だいたいそんなに遠くまで
この音が届くわけがないんですから
うるさいんですから!まわりのほうが!


ノックの音が

激しく
2度、3度


続く
次で終わる
のか

posted by ヒサミチ at 19:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 所存 このエントリーを含むはてなブックマーク
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