2006年01月25日

キャプテン・ビーフハート「トラウト・マスク・レプリカ」

トラウト.jpg


ポップ音楽をつくるのは
プラモデルを組み立てるのに似ています

既存のメニュー

カレーですとか
ハンバーグですとか
お寿司お饂飩おにぎりをつくるように
ちゃんとレシピにしたがって
皆さん音楽を作っている 
編曲しかり演奏しかり


例えば
都会の外資レコードショップに行くと
1階にJ-POPフロアー
2階が洋楽ポップス3階がジャズ

近づいてみると千差万別
しかし身を引いてみればおわかりと思う
似ているからこそ、そのくくり

ちょっと前までは
ミクスチャーといって
音楽にジャンルは無用、という説が流行っていた

つまりカレーうどん
またはライスバーガー

ふたつのプラモを合体させて
「サザエボン」または「ドラQ」


あのさ そういうんじゃなくて

やる気まんまん

もうプラモの骨組みからつくろうじゃないか
何もかも手作りで行こうじゃないか
設計図書いて、金型つくって

いや一寸待ってくれ

設計図を描く
その紙と鉛筆も手作りでいくべきじゃないか?

つきつめていくと結局
宇宙の創造からやらなくちゃならない

でも
本当はみんなそうしたいんじゃないの 作家って
コントロールできないものをコントロールしたい 
奇跡のように 魔術のように 


キャプテン・ビーフハートは誕生日を迎えたばかり
今年で65歳 アリゾナの砂漠に住んで絵を描いています

昔はロックをやっていた


ビーフ.jpg


マジック・バンド

ビートルズのメンバーに「天才」と呼ばれた男

クラッシュのジョー・ストラマーは
彼のレコードを一ヶ月、朝から晩まで聴いていたという

フランク・ザッパが自分のバンドを解散しようと決めたのは
マジック・バンドのリハーサルを聴いたから

作曲に8時間

楽器を触ったことの無いヒッピーを集めて
リハーサルを9ヶ月、合宿生活 

録音も20時間かそこらだったという


後に
ニュー・ウェイブ、パンクロックと呼ばれた沢山のバンドに
多大な影響を及ぼしたこのレコード 代表作 永遠の名作

自分はずっと敬遠していた

何かむつかしそうでしょ そういうの
オレわかりやすいのが好きなんで ヒットチャートとか


またロック雑誌 熱狂的なレヴューが多い
「コレわからない奴はバカ」とばかりに先輩モード 頭ごなし 
哀しきオタクライターどもが

馬鹿で結構 楽しく生きるよ俺は 恋にバイトに
と思っていたが
バイト代の殆どはCDに化ける日々

新宿ディスク・ユニオンで たまたま安かった
「トラウト・マスク・レプリカ」 
持っていたCDウォークマンに入れて
プレイボタン

地下街ショッピングモール ロッテリアの前
一曲目「しかめ面大陸」が耳に流れ込んできて
あのリズム あの唄 あのギター

あの瞬間は一生忘れないだろう



本当に毎日聴いていました


つまり青春のBGM
しかし全く懐かしくない

このCD
1969年に録音されたときのまま
37年後の今聴いても
ひとの心を、カラダを、魂を掻き乱す
不穏な音塊であり続けています

一糸乱れずずっこける 
間抜けで凶暴 思いつきを一切許さないアンサンブルは
しかし
どう聴いても単なる偶然に聴こえる
単なる偶然が延々と続いているように聴こえる

そしてあの声

エレファント・カシマシを
トム・ウェイツを
廣澤虎造を サッチモを ハウリン・ウルフを
愛する人たちに限らない

沢山の人に知って欲しい


さっそくクラスメートに聴かせたら
「何これ こいつらホントにプロ?」

いや だから凄いんだってばコレ

タグ:イイ人紹介
posted by ヒサミチ at 21:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 推薦 このエントリーを含むはてなブックマーク
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