2006年03月28日

校庭で

ココの検索ワード、「知的障害」ってのも多いんですよ
だもんで
思い出話をひとつ

先にmixiに書いたものです ご容赦を


小学生のころ

フクダくんという子がいた クラスメート 
幼少期に熱を出したまま 立てなくなって松葉杖
車椅子に乗っていた

頭が少し左に傾いでいた 口が半開き

学校へはお母さんが付き添って送り迎えしていた


ホーキング博士じゃないが
フクダくんは勉強がよくできて でも俺のほうが出来たけどね

何せ
小学校の児童会長でしたからね 俺さまは 神童 神の子


フクダくんのはなしだね

80年代におかっぱ頭 おじさんのような服 白い肌

暗い、陰のようなものがあって近寄りがたい
コドモらしくも無く いつも苛立っている 
「母さんはいちいちうるさいんだよ!」

お母さんが出来た人で
よく挨拶されました
微笑んでいる記憶ばかり

「ヒサミチくんはむつかしい本読むのねぇ」

フクダくんと俺は同じマンションだったから
仲良くしてあげてね、
そう云われてたんですよ 

いちど
部屋に遊びにいったら
おもちゃがいっぱい

学研の電子ブロックとかさ

いいなぁ ウチじゃ買ってくんないよ
「こんなの単なるおもちゃだもん つまんないよ」

こっちの顔色 伺いつつも
吐き捨てるように 

「僕ってどうせシンショウじゃない?
親も悪いと思ってるんじゃない?
だからいろいろ買ってくれるんじゃない?」



「・・・それよりさ コレ知ってる?」

ベッドの下から「黄金の犬」
西村寿行原作 やまおか玲次の漫画

ヴァイオレンスとエロスの作家 

やくざの事務所に監禁されたヒロインが
背後からレイプされて 犬笛を吹く

どこからともなく犬がやってきて
悪者を食い殺すという

そういう話じゃなかったか


小学生には凄い刺激 
頭がぼーッとしてね
「スッゴイやらしいでしょ?こういうの、好きでしょ?」

・・・もう遅くなっちゃったから、オレ帰んなくちゃ

玄関口でお母さんに

ありがとう、ありがとう また遊びに来てね
友だちになってあげてね

「・・・母さん、もういいよ!」

友だちがあんまり来ない家は 
何となく息苦しい


それっきりになって 半年後

雨の日の朝 教室で ランドセルを下ろした途端
フクダくんの泣き声がした 

獣のようにくぐもった声 

教室のうしろ
みんなの絵が飾ってある掲示板
「交通ルールを守りましょう」

フクダコウヘイの絵だけ破られていて
その切れっ端を
握り締めた手に
血が付いている

松葉杖をほっぽらかして
フクダくんが
泣きながら匍匐前進 床を這いずっている 

肘で体を支えて真っ赤な顔
こちらに
にじり寄って来る

芋虫みたいだな
そう思った

「お前らぁ!
俺のことを気持ち悪いと思ってるだろう!
ええっ?

そうだろ?
気持ち悪いから嫌いなんだろ?

早く死ねって、思ってるんだろ?
気持ち悪いからッ!ええ?
言えよ?!

いえよッ!

きもちわるい、って!
はっきり言えよ!!」

・・・フクダ、くるったよ
誰かが笑った


お母さんを探したけどどこにも居ない

かわいそう、と呟いた女の子を睨み付けて 

「・・・お前!今、おまえ
何て言った?
なんて言った?!」

号泣 血がとまらずに保健室へ

「けっきょく ひとりじゃ何にも出来ないくせに」
「何を怒ってんだろね?」「バカみたい」
「足が立たないのはしょうがないじゃんねぇ?」

何で怒ってたんだろう

諸説あったが忘れた 
悲しみは分かちあえない
分かちあえない だから悲しい

その件は以降タブーになった


喘息気味だったオレは
フクダくんと一緒に
体育を よくお休みしてたんですよ

冬の 広い校庭で

フクダくんが突然 笑い出した
哄笑 息もできないという笑い

・・・どうしたの?何が可笑しいんだよ?

車椅子をガチャガチャいわせて
ゼーゼー喉を鳴らしつつ 
「・・だって アレ見なよ」

指をさした先には
40人のクラスメートがラジオ体操

?体操してるだけじゃん

「だってさ 可笑しいよ
皆がおんなじように動いてる!

子供が沢山あつまって
手を廻して 足をぶらぶらさせて
一所懸命
同じように動いてるんだよ!」

北朝鮮のマスゲーム

いわれて急に可笑しくなって
一緒に笑ったことがある

白い息 小さな声で

posted by ヒサミチ at 18:41 | Comment(2) | TrackBack(0) | 所存 このエントリーを含むはてなブックマーク
この記事へのコメント
あーなんか泣いてしまいました。・・・     わたしは、イジメられています。いつもひとりぼっちで・・・トイレでけられたり、掃除当番を、ひとりで・・・うっつ
あーアー死んだようです
Posted by あい at 2007年05月24日 18:17
>あいさん 
オレも学生時代はよくひとりぼっちだった
トイレでけられたことも 掃除当番を押し付けられたこともあるよ
「死んだよう」
君と同じようにオレも 時々そう思うことがあるけど 
そういうときは気分転換に散歩したり、何か面白い本を探しに図書館に行きます 
オレがあいさんなら
学校に行くのをやめて図書館に通うでしょう 

オレはもう大人なので
一人でいるのがそんなにさみしくないし
本や音楽が好きだからね
面白い本やかっこいい音楽は自分の友達だから
一緒にいて本当に楽しいし
「イヤなやつ、つまんないやつに
自分をあわせるのは時間のムダ」ということを
楽しい時間は教えてくれるよ

でもね
学校をやめるのがイヤだったら
「オイオイあたしはいま困ってるんだぜー!!」
「いじめられて辛いんだけどー!?」って誰かに教えてやらなくちゃ 
君がきつい思いをしてるって大人は誰も知らないんだから 
彼らは本当に鈍いから
君が直接 ビシッと教えてあげなくちゃ気づかないんだよ

先生や親が頼りにならなかったら教育委員会
http://www.nicer.go.jp/integration/user/map.php
法務省でも24時間 相談電話を受け付けてるよ(0570-0-78310)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/19/02/07020919.htm
恥ずかしかったら匿名でかけてみ
もうひとつ
子どもの人権110番(0120-007-110)9時から5時まで

↓も参考になるかも
「『いじめられっ子』にならないためにしてきたこと体験談」http://satoshi.blogs.com/life/2006/11/post_4.html

それでもダメなら↓オレのアドレスにメールくれ 
iamiti2000@yahoo.co.jp
一緒に考えてやる

イヤなやつやアホーはどこにでもいる 君のクラスだけじゃないよ
でも 彼らよりずっと面白い人やかっこいい人、
勇気のある人 強い人は大勢います
手当たりしだいに話しかけること  悩みをひとりでためないこと 
Posted by ヒサミチ at 2007年05月25日 02:31
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