最後に泣いたのは6年前
仕事帰りにCDを買って
西武新宿線 車中で聴いていた
自分はハイポジというバンドが好きで
中でも「体と歌だけの関係」という曲が好きだった
ガンガンやって早く飽きてね
ガンガンやって早く飽きてね
ガンガンやって早く飽きてね
ガンガンやって早く飽きてね
体と歌だけの関係でいよう
何よりも大事な関係でいよう
「ハイポジは音が多すぎる」
といっていた早川義夫のカヴァー・ヴァージョンを
自分は何度唄ったかわからない
「サルビアの花」「ラブ・ゼネレーション」
「君のために」「この世でいちばんキレイなもの」
早川義夫の代表曲を
オレが毎日大声で唄うので
職場の人間は全員覚えてしまった
聴いたことも無ければ
これから聴くことも
彼等、おそらく無いだろう曲なのに
その日買ったシングルCDは「花のような一瞬」

一曲目は「純愛」という
何だか恥ずかしくなるような題名と歌詞
君と自転車に乗って
買い物に出かけよう
ただ それだけで
幸せになる
壊れても不思議はないのに
僕らは仲良しだよね
だから 困るね
切なくなって
純愛の花が咲く
純愛の鐘が鳴る
ふたりはひとつになる
「だから 困るね」で視界がぼやけて
ククククク、フヒーと息が漏れる 鼻水が
涙がとまらない
みっともないので
電車を降りました
CDウォークマンの電源が無くなるまで
公園のベンチにしゃがみこんで泣いた
リプレイ&リプレイ 2時間くらい
自分は感動屋なので
たまにあります こういうこと
いちばんはじめは大島弓子
「全て緑になる日まで」という漫画
井の頭線で読んでいた
春の陽射し うつらうつら昼寝している乗客たち
今まで男のふりをしていたトリステスが実はジュラ王女
雪のちらつく公園で 想い人マリオンに打ち明ける
「女の子になりたい 女の子になりたいよ」
何となく読んでいた
つもりだった
ぼとぼとッ
とページに染みが広がっていって
雨が降ってきたのか
と思ったら涙
あの
精通っていうんですか
はじめての射精もそんな感じだったんですよオレ
うわ何かヘンな汁が出てきた、という
びっくりしたなぁ
Crying,While Eating