2006年10月09日

アングラ黄金時代

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宇野亜喜良
 「ブラブラ男爵」


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篠原勝之 「唐版 滝の白糸」


ビートたけしの語る60年代終わりの東京には
必ず前衛劇団の名が出てくるね
状況劇場 黒テント 天井桟敷 

小屋は最先端のヒッピー達で大入り満員
見に行ったけど何が何だか全然わかんなかったよ

でも、そんなことウッカリいえやしない ただ熱に押されるばかり 
凄えな 凄い 圧倒されたよ、と

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横尾忠則 「青森県のせむし男」



たけしのバイトしていたジャズ喫茶「ヴィレッジ・ヴァンガード」
中上健次
鈴木翁二 村上春樹が常連だった店

あ、どうも、と挨拶した同僚 ボーイのひとりはすぐ捕まって 朝刊の一面に顔が出た
「連続ピストル射殺魔 永山則夫」

永山 「あんた、俺のような男をどう思う?」
裁判長 「どう思うって?」
永山 「4人も殺してここに立っているこの男だよ。あんたに個人として聞きたいんだ」
裁判長 「裁判所は審理の途中で意見は言えないことになっている」
永山 「あんたたちのやろうとしていることも、わかんないことはないんだ。
だけど俺には関係ないんだ。覚悟は出来ているんだ。
こんな時間があるなら俺はずっと勉強していたいんだ。トウコウで」
裁判長 「東工大で?」
永山 「僕がどこに入っているか、あんたも知っているでしょう。
こういう事件が起きたのは、あのころ、おれが無知だから起こったことだ。
貧乏だから、無知だったんだ。東拘で勉強してからわかった。
俺がここにいるのは何もかも貧乏だから起きたんだ。
俺はそれが憎い。憎いからやったんだ」
裁判長 「憎いって誰をなんだね?」
永山 「(机を叩いて)何もかも憎い!みんなだ!」


まるで芝居の科白のようだ

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「ジョン・シルバー 愛の乞食篇」  金子國義

ここに貼ったのは当時 60年代から続くアンダーグラウンド演劇のポスター
名を挙げるだけで錚々たるメンバー 

天井桟敷寺山修司 状況劇場唐十郎  暗黒舞踏土方巽 大駱駝艦麿赤兒  

絵師は「老人力」赤瀬川源平 ゲゲゲ水木しげる 「ビックリハウス」榎本了壱 
赤色エレジー林静一  「サイの本」平野甲賀 「ぴあ」及川正通 
粟津潔  辰巳四郎  望月澄人  串田光弘

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サンフランシスコ発のサイケデリック文化と
千年の伝統 日本絵画が力任せに混ぜ合わされている

「横尾忠則、串田光弘、平野甲賀らのポスターは、
単に演劇の告知ではなく、演劇そのもののはじまりであった。
演出のあらわれとしてのシルクスクリーンの選択であり、
演劇としてのグラフィックデザインの、時代が要求した表現様式だったのだ」
http://www.musabi.ac.jp/library/muse/cybermuse/ctj/forum/kobori/01.html

「ところが、かなりの代償を払いつつ、ていねいに作られたこれらのポスターは、
肝心な演劇公演の宣伝物にはほとんど役に立たなかった。
大きすぎて貼る場所がなかなかみつからないし、遅れてできあがることもあったし、
場合によっては公演の期日、時間、場所が記されないこともあった。
たとえば、
横尾忠則が状況劇場の『ジョン・シルバー』(67年)のために作ったポスターの右下には、
小さい文字でつぎのように書いてある。
「唐十郎さん デザインが遅れたことをお許しください。横尾忠則」」
http://www.musabi.ac.jp/library/muse/cybermuse/ctj/forum/good/03.html


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大友克洋 「与太浜パラダイス」


「チラシで見る1960年〜70年代・アングラ演劇」


タグ:歴史
posted by ヒサミチ at 05:45 | Comment(1) | TrackBack(0) | 画像 このエントリーを含むはてなブックマーク
この記事へのコメント
「マタンゴ三輪車」の記事引用元 BUBBLEGUM FINK
http://bubblegumfink.blogspot.com/の指摘で知りましたが
「ブラブラ男爵」ってブラック・クロウズのポスターのネタ元なのねhttp://bubblegumfink.blogspot.com/2006/12/hey.html

Thanks Bubblegum Fink!
Posted by ヒサミチ at 2006年12月17日 08:32
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