2006年10月13日

スーパーマリオ「盗作」とアンディ・ウォーホル

スーパーマリオブラザーズのBGM盗作疑惑 何であんまり話題になんないんだろう
「単に似ただけ」っていってるひと多いけど
グーゼンこんなに似るかね 音色コミで

「1985年に発売されたスーパーマリオブラザーズは、
社会現象をひきおこした歴史的なゲームだが、
作中の地下ステージで流れるBGMが、スーパーマリオが発売される6年前(1979年)に
「Friendship」というバンドが発表した曲に酷似しているとのこと」
http://www.new-akiba.com/archives/2006/09/post_3921.html

詳細と音源こちら(「Listen Now」をクリック)

8d_1.JPG


「Friendship」はアメリカのレーベル エレクトラ所属のフュージョン・バンド 
リー・リトナーのいたバンド プロデューサーは彼とドン・グルーシン
両大御所若き日のプレイ 退屈なアルバム、ではないはず

うー全部聴いてみたいなコレ 騒いでリイシューすれば売れるのに


思ってたら
長いヴァージョンありました

何だよ音色ちがうじゃん!! つまんねぇー!
噂になんないのも道理 これは単に似ただけだわ
「Listen Now」初めにマリオの音源をかぶせただけ 
詐欺的編集だなオイ そそっかしい奴は間違うぞ

オレみたいな 

あとCDも出てました あーあ




これだけじゃナンなので
「たけくまメモ」の盗作論 ジャック・スミスについてのエントリにひとこと

「天才的な映像感覚を持っていたにもかかわらず、
極端な変人であり、アングラであるゆえに当然、彼は貧乏でした。
その彼の前に、ひとりのパトロンが現れる。
名前を書けば誰もが知っている世界的な映画監督なんですけど、
その「巨匠」が、完成したばかりで未公開の、スミスの映画を買い取ったわけです。
それにはある条件がついていたのだけど、
スミスは貧乏だったので、飲まざるをえなかったらしい。」

「で、その「巨匠」の新作を見ると、スミスの映像が丸パクリで使われていた、というお話。
それでもスミスは抗議することができない。
なぜなら、著作権ごと作品を売り渡す契約だったからです。
それで「巨匠」は、元ネタであるスミスの映画を公開せずに封印してしまった。」
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_92b9.html


その「巨匠」、
アンディ・ウォーホルでしょう 
映画監督、と呼ぶには苦しいが 両者親交あってダラ撮りタッチ

ウォーホル映像
http://www.youtube.com/watch?v=8d5RNfqWFpc
ジャック・スミス
http://www.youtube.com/watch?v=A68gNTNsEIQ


このひと、シルク・スクリーンで歴史に名を残したひとだよね ジャックじゃなくてアンディのほう
大量生産されるイメージ 複製芸術こそ現代芸術 
どこにでもあるキャンベル・スープの缶を増やして引き伸ばして馬鹿でかい額に飾って
芸術家と呼ばれた ポップ・アートの旗手 

Fw827.jpg

「コカ・コーラは本当にアメリカ的な飲み物だ
ブロンクスの浮浪者も合衆国大統領も同じ小銭でコカ・コーラを買う
浮浪者と大統領の飲むコーラに違いはないよね 僕もコーラを飲む 君もコーラを飲む
コーラはどこにでも売っている 誰でも同じものを買えるんだ」

warhol_green_cocacola_bottles.jpg

「TVをつけると漫画をやっている メロドラマをやっている
細部は違えど結局みんな同じ話 
マイティ・マウスが敵をやっつける 妻は夫の愛に目覚める 
彼らがなぜそれをあんなに好むのかわからない
似たようなものなら 全く同じものを見るほうがいい 
僕は、同じイメージが繰り返されるのが好きなんだよ 何度も 何度も」


ウォーホルのアトリエ「ファクトリー」には芸術家くずれ、
取り巻きやヒッピーたちが大勢出入りしていた
ジャック・スミスはそのひとり

シルク・スクリーンの作成中、「やっといて」と弟子に丸投げした完成品に
「アンディ・ウォーホル」とサインを入れさせて「それの、何がいけないんだい?」
「だって、誰がやってもかわらないじゃないか」

「僕はすぐ「何かアイディアない?」と聞くんだよ
誰かがいいアイディアを持ってたら、それをそのまま使うんだ」

手元にナイ本 うろ覚えご容赦 「ぼくの哲学」おすすめです 

タグ:ものまね
posted by ヒサミチ at 06:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 所存 このエントリーを含むはてなブックマーク
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