2006年10月23日

俺たちには土曜しかない

2006y10m23d_020129326.jpg

2006y10m23d_015724274.jpg

オレんちって両親 教師なのね 日教組だったのよ
毎週土曜日になると雨の日も風の日も
子供同伴手弁当で「赤旗 日曜版」を配っていた

毎週木曜になると同僚の左翼教師が我が家に集まって
春闘とか組合の代表を選ぶとか
おせんべ食べつつワイワイやっていたものである
選挙の前には大騒ぎしてたね

私は当時小学生ですから 関係ないっていえば関係ないが
覚えてることもいくつかあって

死んだ親父の引き出しを開けたら
バッヂがいっぱい出てきたこと
「何年何月 原水爆禁止大会」「全国反核の輪 島根大会」
「沖縄 米軍基地反対集会」「静岡平和の行進 記念バッヂ」

ウチの親父は仙台出身 島根も沖縄もゆかりなんてナイわけで

・・・何コレ?
「お前のお父さんはホントに熱心だったから、全国飛び回って
何年の何とか大会じゃー全国の代表の前で堂々と発言したのよ」

この、バッヂは?
「だから、買ってきたんでしょ 記念でしょ」

今のサマソニとかフジロックに参戦するのと同じか
おみやげいっぱい売ってるでしょ Tシャツとか そういう風に解釈した

もうひとつは漫画の件
親父は漫画家志望だったんですよ
自分で作品を描いていた その血を汲んでオレもマンガ好きですから
どんなの?としつこく聞いた

「アタシは、そういうのわかんないからさー
でも、ひとつだけ読んだよ お化けバスの話」
ナニ?それは

「・・・どんなんだっけな、アノネ 
バスが暗ぁーい夜道を走っていくわけ
で、お客さんが一人、運転手が一人 ね?
どんどんどんどん暗いほうに暗いほうに行くわけ」
そんで?

「・・・もう忘れちゃったよ 火事でみんな焼けちゃったから」

母親はもうね そういうの一切わかんないひとですから
本も年に一冊読むかどうか

そのくせ共産党系の教育雑誌は毎月とっていて、
「こどもと教育」っていったかな 今ちょっと思い出せないですけど
特集に「子供のマンガを考える」というのがあってね
石子順という評論家が

「宇宙戦艦ヤマト」は軍国主義の賞賛である
「巨人の星」スポ根マンガはファシズムにつながる道ではないか
「キューティーハニー」のようなマンガは性犯罪を助長しかねまい

といった調子
関西圏でいう「ねむたい話」を繰りひろげていた つまり悪書追放論

今でこそ、可笑しいねー、で済むけども
当時オレ6歳とか そんなんですのでマジ怯えました 
この世の中に読んではイケナイ本がある どんな本だろう 
アア知りたい しかし知っては自分もイケナイ子になってしまう
アア恐ろしい でも読みたい


そんな木曜日 我が家の日教組定例会議にて

「今度、たいへんな本が出たらしいよ」
「今日 職員会議にあがってたわね」「これはまずいよ 問題ですよ」
といった話題に耳を澄ましていた

何だろう・・・
・・・どんな本だろう・・・

その本が今、ネットで読めますよ、という話
「暴走列島 `80」懐かしくてたまらない

boso80.gif

暴走族のバイブルと呼ばれた本です 
当時の写真集も素晴らしい出来
「OneNightCarnival-止められるか俺たちを」

carnival001.jpg

1980年は暴走族が新聞の社会面を賑わしていた時期
なめ猫ブームが巻き起こり
「ツッパリHigh School Rock'n Roll」の
横浜銀蠅クールスが健在だった頃の記録であります

2006y10m23d_021555612.jpg

珍走団ブラック・エンペラーに公式サイトがあることも
データの充実も衝撃でした

ブラック・エンペラー新宿支部を追った名作ドキュメント
「ゴッドスピード ユー ブラックエンペラー」
このページで観られます 

god<img src=


「当サイトは暴走行為を助長するものではありません。
ここは、暴走族という歴史的現象の紹介
そして青春時代を共有した仲間達のミュージアムとして建てられた主旨のHPです。」

このサイト、一部の2ちゃんねらーから
掲示板荒らし&サーバー攻撃を受けていたらしい
「死ね」「閉鎖しろカス」「DQN」「珍走=社会のクズ」 
彼らはポル・ポトスターリンと同様 歴史修正主義者だと思う 

1980年代 25年前にはこういう若者達がじっさい日本中にいた
オレも何人か知っている なけなしの金を毟られて唾を吐かれて殴られた

学歴も手に職もない 家に帰っても居場所がない
早く土曜がくるといい 仲間とつるんで走りたい
ケンカ 暴走 追っかけっこ 行く末ヤクザか鑑別所 
口を開けば「関係ねーよ」「うるせぇーんだよ」「つまんねぇ」

カッコよくも何ともない 写真を見ればひと目でわかる
 

でも 
たしかに、そういう子どもたちは あの頃大勢いたじゃないか

055.jpg2006y10m23d_020949626.jpg2006y10m23d_020448423.jpg2006y10m23d_022330826.jpg2006y10m23d_020807479.jpg2006y10m22d_213746544.jpg


彼らを
インターネットに書き留めること 覚えておくこと 忘れないこと 
それを、「青春時代」と呼ぶことが何故責められるんだろう

096.jpg

2006y10m22d_212026028.jpg

2006y10m23d_015543469.jpg

2006y10m23d_015900362.jpg


2006y10m23d_021148006.jpg

trash24.jpg

「俺たちの生きた時間」

2006y10m22d_212715317.jpg

057.jpg

hyoshi.jpg




posted by ヒサミチ at 20:48 | Comment(3) | TrackBack(0) | 画像 このエントリーを含むはてなブックマーク
この記事へのコメント
確かに 昔 暴走列島あったわ 40過ぎのオバチャンが言うのも何だけど若い頃が懐かしいな 船橋のノアノアや菩提樹の喫茶店良く行ったよ
Posted by 夏見 at 2009年12月03日 00:51
俺も写真集に出た
ホント
懐かしい
Posted by こんにちわ2時 at 2010年12月14日 01:30
今の終わってる政治・過保護で育てられた子供達、親の言う通り学歴社会で育っても自立出来ない若者達へ!俺達の生きた時代が お前らには理解出来ない程、人生の今も熱く燃えているよ!
親に逆らい 警察に盾突き 信じた仲間 礼儀を叩きこんでくれた先輩方 この方達と走り抜けたのが俺の青春!そして財産。
Posted by 三郷SPECTER at 2013年01月13日 21:23
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。