2007年02月04日

You Tube ヴェルヴェット・アンダーグラウンド特集



宿命の女」を唄うニコ 

向って左側ギターはルー・リード 右はジョン・ケール
1972年1月29日 パリのライブ 


彼らのヴェルヴェット・アンダーグラウンドというバンドは既に無い
これは再結成 スペシャル・ライブ

ヴェルヴェット・アンダーグラウンドは全く売れなかった
誰にもレコードを買ってもらえないバンドだった 
だけど、彼らのサウンドを聴いた人はみんな自分のバンドを結成した」
そう言っていたのはブライアン・イーノ
Windows95の起動音を作った男



「僕は待ち人」を唄うルー・リード
通りでゲイ・ボーイが年上の彼氏を待っている  
レコードにあった苛立ちはここに無い 何だか待ち人来たらずの感も



「サンデー・モーニング」数少ないバンド活動時のまともな映像

ヴェルヴェット・アンダーグラウンド
NYパンクやイギリスのネオ・アコースティック・ロック
ニュー・ウェイブと呼ばれた若いバンドに圧倒的な影響力を持ったバンドでした

童謡のように儚いメロディとアンプを壊さんばかりのノイズ・パフォーマンスが
交互にあらわれては消えるファースト・アルバムのプロデュースはアンディ・ウォーホル

「暴力的に、エロチックに、スキャンダラスにやるんだ
 はっきり言うんじゃなくて匂わせること みんな、そういうのが好きだからね」
とウォーホルは
ヴェルヴェッツの主役、ルー・リードに助言したという
彼らはその通りやって歴史に名を残した 

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血液に麻薬が入っていくさまを緩急つけて唄った「ヘロイン」はコロンブスの卵だった
60年代、ロックバンドはみんな麻薬について唄ったけれど
トリップを描写するのに 
例えばシタールの通奏低音を使ったり 奇妙なハーモニーを並べたり 
ワウファズディレイといったエフェクターをつかって音楽的に表現していた

「ヘロイン」のルー・リードは音楽家というより朗読詩人の発想
http://blogfiles.wfmu.org/BL/2007/01/Velvet_Underground_-_Heroin_Different_Take.mp3

「アーイ・ドーン・ノー・ジャスウェアー・ゴイーン」と初めはのんびり唄いだして
だんだん早口になっていく テンポはほとんど倍になる

「俺は王様になりたいんだ針を脈に入れると男らしい気分急げ急げば全ては変っていく神の息子みたいな気分俺が何を知ってる?何を知ってる?俺って何にもわかってないんじゃね?」

急旋回にたたみかけたのち「ヘーローイーン」とテンポ・ダウン

「ヘロイン 俺の死 ヘロイン 俺の妻 俺の日々」
http://www.lyricsfreak.com/l/lou+reed/heroin_20085231.html
ヴィオラが撒き散らす不穏なノイズ ラジオで流れるような曲じゃない 

ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのセカンド・アルバムは
狂騒と軋轢の「ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート」

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耳をつんざくばかりの轟音に
レコーディング中、名プロデューサートム・ウィルソンは「演奏が終わったら呼んでくれ」
といってスタジオを出て行ったという 
ボブ・ディランやサイモン&ガーファンクルで有名な人 です

トム・ウィルソンはもうひとつのカルト・バンド
フランク・ザッパ&マザーズ・オブ・インヴェンションも担当していた
ザッパとルー・リード 両者は犬猿の仲だったという 
ザッパはパロディの人 リードは文学畑 西海岸と東海岸の違いかな 関係ないか

主導権争いに負けたジョン・ケールはバンドを脱退
三枚目の「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド」は一転して
静かで物憂いギター・アルバムになった

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「ツアー中にバンドのギターやエフェクターを全部盗まれて」と
ギタリスト、スターリング・モリスン
「しかたがないからギブソンに買い換えた アコースティックな音だよね」

ルー・リードは出来上がったこの最高傑作のミックスに不満だった
自分の声が小さすぎる 
のちに本人主導の「クローゼット・ミックス」が出回ることになります

ヴェルヴェット・アンダーグラウンドというバンドの特異な点はココにある
歌手の音程はおぼつかず ギターやベース、ドラムはお世辞にも上手とはいえない
「プロフェッショナルなサウンド」ではない つまり商品とはいいにくい 
しかし彼らは自分達の耳を持っていた

「僕らのレコードを買う人たちは
ひとりぼっちで部屋の隅の友達の話に耳をすますように 僕らの曲を聴いている」

ザッパの発言と比べてみよう
マザーズ・オブ・インヴェンションのレコードを買うような子は
どの町にもひとりはいる クラスのつまはじき、奇人変人嫌われ者だ 
うす汚くてうるさくて友達なんかひとりもいない 我々は彼らにこういってやりたいんだ
「お前みたいなのはアメリカ中に沢山いる ひとりじゃない」ってね」

ヴェルヴェット・アンダーグラウンドをやめてのち
ルー・リードは素晴らしいソロ・アルバムを何枚か出した
そのうちの「ベルリン」表題曲



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ルー・リードの声をはじめて聴いたのは十代半ば
ZELDAの小嶋さちほがNHKのラジオでやった「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド特集」
「ワイルド・サイドを歩け」何がイイんだかわからなかった お経みたい

ファーストを上野の蓄光堂で買ってバナナの皮をすぐ剥いた 
二年後にセカンドとサードに痺れて毎日聴いた 
暴力的だけど知的 エロくて脆くて謎めいている いくら汲んでも枯れない泉

文系ロックで言ったら 
たとえばドアーズにあるような仏文への憧れに対し
ヴェルヴェッツは乾いたアメリカ文学 ドキュメント・タッチ
ネルソン・オルグレン「夢で責任が始まる」 デルモア・シュワルツ
「ブルックリン最終出口」
おかげで面白い本をたくさん知りました

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「みじめな娘は明日のパーティにどんなドレスを着ていくの?」 
1985年 ニコの「オール・トゥモロウズ・パーティ」

最後におすすめ ルー・リード入門篇もう2枚と訳詩集 

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あとはおまけ 
WFMUの特集より

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ファーストの別テイク&ラフミックスがダウンロードできるよ
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのセプターセッションズ音源

You Tubeより 86年制作のドキュメンタリー RIPスターリング・モリスンのインタヴュー

ウォーホル一派の馬鹿騒ぎ映像 
エクスプローディング・プラスティック・イネヴィタブルより

「アイル・ビー・ユア・ミラー」 
「ヨーロピアン・サン」
 
「毛皮のヴィーナス」



The Velvet Underground Web Page

ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ、ついでにヴァーヴ 比較検証

ルー・リードHONDAコマーシャル映像

You Tube グラム・ロック特集

スーパーマリオ「盗作」とアンディ・ウォーホル
タグ:60年代
posted by ヒサミチ at 01:02 | Comment(0) | TrackBack(3) | 映像 このエントリーを含むはてなブックマーク
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