2007年03月04日

You Tube ブルー・アイド・ソウル&スワンプ・ロック特集 その3



ジョージィ・フェイム 「Seventh Son」
1969年の「プライス・オブ・フェイム」より

ブルース・スタンダードと呼ばれる曲の多くはウィリー・ディクソン
「Seventh Son」も作者のヴァージョンありました

比べてみるとわかること
元のシカゴ・ブルース・ヴァージョンはテンポがゆるくてシャッフルしている 
シャッフルってのは何かというとダッタダッタダッタダッタ・ビートであります 
間が空くわけ
フェイムのほうはダダタタダダタタ 踊り易くて都会的
黒人音楽に痺れた50年前の白人、とくにイギリス人たちは
曲のテンポを上げてビートをなめらかに
韻を強調してブルースをキャッチーに翻訳した 
「唄いやすい曲が売れる曲」今のカラオケと同じです

「Seventh Son」
フェイムは先人モーズ・アリスン素晴らしいカヴァーを参考にしたのでは

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同番組から「Am I Wasting My Time」

クールで親しみやすくって ブルージィなのにどこかが甘い「スィート・ジョージィ・フェイム」
オレにとってはイギリスの堺正章であります



1971年 「さらば恋人」堺正章 曲は筒美京平 こちらは桑田佳祐ヴァージョン

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国産R&Bといえば「ベィビー・勇気をだして」の映像どっかにないですかね



トニー・ジョー・ホワイト 「ポーク・サラダ・アニー」1969年

スワンプといったら本来真っ先に出る名前 
この曲を広めたのはエルヴィス・プレスリーのカヴァー・ヴァージョン



エンターテイナーぶりは凄いなぁ 素材を生かして客を一瞬もそらさない 
エルヴィス・プレスリーはトニー・ジョー・ホワイトのルーツのひとり
ミシシッピーとルイジアナ アメリカ南部出身のふたりは唄い方も似てる 
口の中に何か入れてるよう 泥臭くてセクシーな癖がある
お国訛りが唄いかたを決める

たとえばイギリス 中流階級の出身だったミック・ジャガーは
ドン・コヴェイソロモン・バークの黒人訛を取り入れて
ローリング・ストーンズのスタイルを作った 
海の向こうの下層階級の真似をしてロックの王座についた
ミック・ジャガーはインタヴューが終わるなり
流暢なキングス・イングリッシュに戻る、とはよく聞く話 
つまり、わざと不良をやってるわけさ

話ちょっとずれますが
わが国じゃうるさいでしょ  芸能人のモラル問題
「また麻薬」「少女と淫行」「やくざと関係」云々騒がれるけど
芸能とは元来そうしたもので、カタギとヤクザを繋ぐパイプなんですよ
とりつくろった世間にウンザリってところから出てきた芸人が法を侵すのは道理なの 

だいたいTVで騒いでるお笑い芸人や占い師がマトモな人なわけないでしょ 
歪んでいるからこそ面白い 
ロックン・ロールもそのひとつ
黒人になりたい白人たちがこしらえた様式であります



「Lustful Earl」 & 「The Married Woman」トニー・ジョー・ホワイト

トニー・ジョー・ホワイトはオリジナル・ラブの紹介で知りました
野生のオトコの肉食声 一度よくなると病みつきよ

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「銀座カンカン娘」 雪村いづみキャラメル・ママ 後から出るのは相良直美 1974年

デコちゃん高峰秀子 1949年の当たり曲 曲は服部良一 
どうでもいいけどこの人オレ周りでも人気だな 妻に持ちたいとみんなが言うね 
気風がよくって朗らかで 日本のジューン・アリソン

「銀座カンカン娘」は日本映画黄金期が生んだホーム・コメディの秀作
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大陸帰りの痩せた志ん生笠置シズ子、あーちゃん岸井明が嬉しい呑気な作品ですが 
何より主演高峰秀子の愛らしさといったらモー  この曲はその主題歌でした

74年の若きキャラメル・ママは
服部良一のメロディをジャズの故郷ニューオーリンズへ連れて行く 
おそらく主宰細野晴臣には
アラン・トゥーサンまたは
ヴァン・ダイク・パークスの「ディスカヴァー・アメリカ」ならぬ
ディスカヴァー・ジャパンの目論見があったことでしょう

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最後は 当時の細野フェイバリット・バンドのひとつ



リトル・フィート「Cold Cold Cold」 76年のライブ



"Swamp"の周辺

服部良一エピソード集

You Tube ブルー・アイド・ソウル スワンプ・ロック特集 その1 その2

You Tube ヴァン・モリスン節


posted by ヒサミチ at 19:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映像 このエントリーを含むはてなブックマーク
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