

かちかち山って童話あるでしょ
極悪狸が婆を撲殺 遺体をスープの出汁にとって爺によそう
「サーおじいさん タンと召し上がれ」
これは何じゃね狸どん
「栄養満点タヌキ汁 あわ餅にぴったり」
哀れ爺は謀られて うまい旨いと己の妻を食してしまう
「ハ!ハハ!ハハハ!ヤーイヤーイ馬鹿爺!!
ばあ汁食ったし、あわ餅食った。流しの舌の骨を見ろ」
・・・わしゃ悔しくて仕方ないよ・・・
「それは酷い 僕が懲らしめてやりましょう」と
正義の兎が狸を騙して背中に火をつけ大火傷を負わせる
「熱い!熱い!」オヤオヤたいへん 火傷によく効くクスリだよ、と芥子を狸の背に塗って、
ついには溺死させ仇を討つ、というお話である
最近はどうやらまずいらしいのね 少し残酷の度が過ぎる
お母さまがたに歓迎されない
「どうせ、毎日のようにニュースで殺人事件だのいじめだの報道していて嫌でも子どもたちの耳に入るので、そういう時に『何が理由でも他人を傷つけてはいけないんだよ』などと話すようにしていますが・・・。」
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1310550418
「かちかち山」でそれは苦しい 子供は混乱しませんか
イソップ童話「アリとキリギリス」問題ってのあるでしょ
吹雪に迷ったキリギリスがはたらきアリの戸を叩く
「もしもし凍えてしまいます おなかがすいてたまらない 哀れと思ってお恵みを」
キリギリスさん、夏のあいだ僕らはせっせと家を建て焚木と木の実をしこたま集めて 冬に備えて働いた あなたは何をしていたの?
「夏は唄って暮らしていました」
それなら冬は踊って暮らせ
http://www.geocities.co.jp/Bookend/9563/grasshopper/yuzawa.html
イソップ童話は著作権フリー だから
本によってはアリが食料を分けてやるらしい
キリギリスがあんまり可哀相だから改変コピペ
「さあ、遠慮なく食べてください。元気になって、ことしの夏も楽しい歌を聞かせてもらいたいね・・・・・・キリギリスは、うれし涙をポロポロこぼしました。」
http://www.geocities.co.jp/Bookend/9563/grasshopper/y.help.html
残酷な童話が何百年も語り伝えられているのは
教訓が含まれているから、ではなくて残酷だからなのね
言うを憚られるような恐ろしい世間のしくみを寓話で伝えていた
千年前から変らない 世間は恐ろしいところなんですよ
我々死ぬまでサバイバル だからこそ「ひどい話」「悲惨な話」は長生きする
人の心を掴むのよ
ところで
冒頭に貼ったのはメキシコの赤ずきん
「CAPERUCITA Y PULGARCITO CONTRA LOS MONSTRUOS」
(LITTLE RED RIDING HOOD AND THE MONSTERS)
1962年の子供向け映画の一齣

これはやりすぎだと思う 何故ピンヘッドが出てくるの
スクリーン・ショットその1 その2
監督はManuel San Fernando
他作品に「ロックン・ロール・レスリング・ウーマンVSアステカのミイラ男」1964年など

こういうクセのある作品をアメリカに輸入してたのが
「カルトフィルムの王」K.ゴードン・マレーって人らしい
「葬儀屋の息子として生まれたマレーは
その最初期から死とサーカスに魅きつけられていました」
ファンサイトではエド・ウッドと比較されていますよ
「サンタクロース魔法の村」もすごいよな
工場で働かされている子供たちをサンタがオホホと笑ってジ・エンド
いったいどういう話なのか
子供に見せていいのか悪いのか
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