2007年04月12日

冥土の絵馬

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2ちゃんねるのまとめ、ならおそらく一番面白いブログ

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tigerbutterで知った「ムカサリ絵馬」の話題

「ムカサリ絵馬」とは山形県の習俗で
伴侶を得ずに早死した子が冥土で寂しかろう、と
供養に架空のお嫁さんお婿さんを迎えた結婚式を描いた絵馬



あの世の結婚式を描いた「ムカサリ絵馬」に霊が宿るのは無理もないと思うけれど 
面白いのは亡者の花嫁花婿が菩提寺一点に集められているところ 
合同結婚式を思わせる

「鉄則は死んだ子どもは実物に似せて描くが、結婚相手は実在の人物に似せてはならないという点。
実在の人物があの世に連れて行かれることを避けるためとされる。」
http://www.yamacomi.com/special/special20070126.html

mogamikurotori08.jpegmogamikurotori04.jpeg
http://www41.tok2.com/home/kanihei5/mogamikurotori.htmlより

青森では人形を奉納するらしい 寺山修司が触れていたような

こういった死者の結婚を「冥婚」、朝鮮では魂魄婚、
沖縄ではグソー・ヌ・ニービチ、中国では冥契と呼ばれて
アジア全般に伝わっている風俗の由
寂しく未婚のまま死んだ子の祟りを避けるのが目的

韓国や台湾では本チャンと同様の結婚式を行なうそうな
儒教道徳「家」「跡継ぎ」の力でしょうか
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsft2/2002aprresume.html

話かわりますが
戦前のわが国には各学校に一枚 天皇皇后両陛下の御真影がありましたな

syouwa.jpgkoujyun.jpg
http://www.geocities.co.jp/WallStreet/2687/gosinei/gosinei.htmlより

われわれの先祖が万世一系天皇陛下の赤子であった頃は皆 
折に触れこの写真を拝んでいた

大日本帝国からむやみに広がった大東亜共栄圏は1つの家族、
血を分けたファミリーということになっていた
「メリット」「野望」で国家総力戦は戦えない 何より国民がまとまらない
当時の「国難」はそのまま「家族の危機」だった

今は「家族的」な会社やサークルって暑苦しい、が先に立つでしょ
お祖父ちゃんお祖母ちゃんの居ない家で育った子に「跡継ぎ」の自覚は薄い
自分は自分、親は親、お見合いなんてもう古い 
有史はじまって以来の「自分で結婚相手を探す時代」

自分で自分をマネージメントしてプレゼンテーションして
やっと掴まえたステディワイフハズバンドに
アクティブなモチヴェーションをキープオンしなくちゃなんないらしい
コンビニに履いて捨てるほど売ってるでしょ 愛のマニュアル 

「自分の人生、自分で決める」個性の時代は 同時に
「わたしのかわりはいくらでもいる」時代
「人は死んだらそれでおしまい」「愛とはつまりエゴイズム」

mogamikurotori12.jpeg

ムカサリ絵馬に描かれた死者たちの表情は乏しくて
「哀惜」「家族の絆」の産物であること見え難い
「ムカサリ」とは迎える、去る、の謂

君がこの世を去ったのち誰が思い出してくれるだろう 
心に迎える 思い出す そのよすがは何だろう
タグ:不思議 歴史
posted by ヒサミチ at 22:56 | Comment(1) | TrackBack(0) | リンク このエントリーを含むはてなブックマーク
この記事へのコメント
「ムカサリ絵馬」の動画は確か、今から約10年ほど前(お正月ごろ?)でしょうか、TVで観た記憶があり、「もう一度見たい」と思っていたときにここに巡りつきました。ムカサリ絵馬にはとても関心があり、供養されているお寺を参拝してみたいと考えています。ぼくは関西(兵庫県)在住で、関西にはこのような習慣がありませんが、ムカサリ絵馬とは悲しくもあり、優しくもある文化だなと感じます。
Posted by ユズヒコ at 2012年02月11日 14:12
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