写真は平田顕さんの撮った80年代ホコテンの竹の子族
こないだから続いてた工事が終わって
近所の公園が改装された
新しい公園には柵ができてた
ピッカピカの白い鉄格子に鍵がかかってる 鍵がかかって入れない
「7時から19時まで開園します」
公園は駅前商店街のわき道沿い 三方屋根に囲まれている
現在時刻は23時半 飲み屋は数歩先に3、4軒あるが
夜の散歩が好きな僕 ひとりで呑む習慣もない
ドッコイショとベンチで一服したい 煙草吸いたいだけなんですけど
公園に鍵がかかってる
どうしてこういうことになるのかね
いつでも誰でも入り放題の今までどおりじゃ何故だめなのか
わが町江古田に浮浪者は見ない
ここは閑静な住宅街 兼学生街でもありますから
非行少年が集うのか 集って麻薬の取引するのか
ポリ袋不潔な注射針 ごみを散らして片付けないのか
情欲に負けたアベックが乳繰り合ってアンアン声を上げるのか
鳥のような髪型の男達がギターをじゃこじゃこ鳴らして悪魔教の歌とか歌うのか
近隣住民の身になってみれば迷惑千万
全くうるさくて眠れない 行政は何をしとるのだ
夜目に塗りたての白ペンキ
柵の高さは胸くらい 乗り越えようと思えば造作もない
でも乗り越えたその公園で煙草を喫んでも不味かろう
誰かに見咎められたら厭
単なるひと休みでうしろめたい思いなんかしたくない
ちょっと息抜きしたいだけなんだから 自分の住んでるこの町で
「駐車禁止だったところにパーキングメーター何故できた」じゃないが
そのうち金を取るだろう ニューヨークじゃ厠の扉にコインを入れる穴がある
チップに慣れてる彼らは糞がしたくなったらその穴に硬貨を入れる
硬貨を入れるとドアが開く やれやれどうにか間に合った
トイレを清潔かつ安全に保つリスク 彼らのポケットは小銭でいっぱいだろう
小銭がなかったらどうするんだろう 文無しはどこでするんだろう
話はちがうが ときどきTVの特集に
新宿渋谷センター街 顔を真っ黒く焼いた娘たちが
シャッターの前で足を開いて座り込んでるでしょ
化粧している 鼻をほじっている ケータイを飽かずジーッと見ている
「天下の公道でみっともない」「親の教育はどうなってるんでしょうか」
アレやっちゃだめ&コレやっちゃだめ
ト言われたとおりに子が育つなら苦労はいらない
彼女らはもちろんあーやって路上で示威行動
つまり反抗していること昔のカミナリ族とそう変わらない
「カンケーねー」
「おまえらのレーギ?とかルール?とかあたしらには効かねーし」
というメンタリティ 今はくどい人がウザい時代 暴走行為はもう古い
つまり
本来みなさん自分のお部屋でなさるようなお行儀のよくない行為を
わざわざ人が集まる場所を選んで
ここぞとばかりにダ、ッ、ラーーーンとしてみせる
あからさまに他人を無視してみせること ラインを引くことが反抗になるわけさ
「お前ら一般人なんざガンチューないですよ?わるいけど?」という身振り
裏には「お前らだってあたしを無視してるじゃん」の僻目
身勝手に振舞うのと 身勝手の如く振舞ってみせるのとは違う
センター街の彼女らは後者に見える 本当に自分勝手な人は仲間や群れをつくれない
ああいう女子が沿線の町に集うなら明るいコンビニの前だろう
彼女たちは傍若無人に振舞っているところを他人に見せたいわけだから
自分は彼女たちとは違う 俺の方がずっと身勝手で
そこまで他人に興味ない 人目を忍んでダラダラしたい
カラオケボックス、漫画喫茶、独身者たちの休憩所
眠らない町のアトラクションはどれも囲いで仕切られて息が詰まりそう
何より星空が見えないぜベイビー
公共機関が騒音トラブルを避けたいのはわかるけど
公園は子供と母親だけのものじゃない
反抗期に親と喧嘩して家出した子はどこへ行けばいい?
文無しで愛をささやきあいたい十代のカップルは?
たとえ19時をまわっていても
リストラされて行く当てもない50代の親爺に
ベンチとささやかな緑を与えたって罰は当たらないだろう
無料のオープン・スペースを提供できるってことは
その町の余裕のしるしじゃないか
多少うるさいかもしれないが われわれは敵じゃない
わが国の住宅事情&しつけの貧困化を考えれば
これまた身勝手な願いか知らん でも思ったことを書いておく
夜に公園を閉ざさないで欲しい
平田顕さん撮影
原宿竹の子族1981〜1983
その漫才、騒音やで
【たき火をしてはいけない?】
柏市ストリートミュージシャン認定ガイド
その反応
公園にて待つ
都会の生活
ライブ来てくれたかた ありがとう!
次は8月に新宿でやります ご意見戴けて感謝です
タグ:騒音トラブル